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オートマ限定者が"熟練ドライバー"に大変身? いま、トラックの操作性が増しているワケ - Merkmal

いすゞエルフが17年ぶりにフルモデルチェンジを実施した。新型トランスミッションの採用はトラックドライバーへの一助となるか。

17年ぶりにフルモデルチェンジ

国道を走るトラック(画像:写真AC)
国道を走るトラック(画像:写真AC)

 2023年3月、いすゞエルフが17年ぶりにフルモデルチェンジを実施した。1959(昭和34)年に初代がデビューした歴史ある小型トラックの完全リニューアルである。

 新型エルフにおいては数々の新機軸が導入されている。まずはバッテリーEVであるエルフEV。そして、新型トランスミッションであるいすゞISIM(いすゞ・スムース・インテリジェント・トランスミッション)の採用である。

 前者は、バッテリー/モーター駆動ならではのトランスミッションレスかつトルクフルなドライブフィール。後者はいすゞが長年培ってきたクラッチペダルレス機械式オートマチックトランスミッションの最新型。いずれもドライバーの操作を助け、運転環境のさらなる改善を目指したという意味では、まさに時代の要請に応えたメカニズムだと言って良いだろう。

 エルフEVについてはバッテリーEVとしてはオーソドックスであり、ルートが決まっている配送などで有効に活用できるだろう。一方、いすゞISIMだがこちらはトラック用トランスミッションとしては、三菱ふそうキャンターに次ぐデュアルクラッチメカを採用しているのが特徴である。

 デュアルクラッチは、トランスミッション内のギアの組み合わせを奇数段と偶数段に分け、それぞれに独立したクラッチを装備することでマニュアルトランスミッションに近い構造ながら素早くかつスムーズな自動変速が可能なメカニズムである。元々はフォルクスワーゲンのスポーツモデルとともに市場投入され、その後はヨーロッパ車の多くに波及した一種のスポーツオートマチックトランスミッションだった。

 作動パターンは発進時の1速ギアがクラッチ接続され走りだした時点でトランスミッション内では2速ギアが組み合わされた状態でスタンバイしており、1速から2速へのシフトアップは奇数段から偶数段へのクラッチの切り替えで行うというもの。

 後はこの繰り返しであらかじめ組み合わせておいたギアを交互のクラッチの切り替えで変速するという構造だった。日本車では三菱、日産、ホンダが採用したことで知られている。

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