カブスのダルビッシュ有投手(32)がパイレーツ戦に先発し、6回2安打無失点1四球8奪三振の快投を演じながら、勝敗は付かなかった。

ダルビッシュが5回1死までパーフェクトに封じたのに対し、パイレーツの先発アーチャーも快調で6回まで1安打無失点。両先発右腕の息詰まる投げ合いが続いた。ダルビッシュは2017年9月13日以来2シーズンぶりとなる無失点投球を披露したが、本拠地初勝利、4月27日以来となる3勝目はまたしてもお預けとなった。

1回は2三振などで3者凡退。快調なスタートを切った。

2回も2三振を含む3者凡退。

3回も二飛、右直、空振り三振と3者凡退。

4回は、2者連続空振り三振と右飛で3者凡退。

5回1死からカブレラに初の走者となる中前打を許したものの、後続を凡退に仕留め、無失点に封じた。

6回無死から左前打。さらに2死二塁から初めて四球を与えたものの、3番マルテを遊ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。

両軍無得点で迎えたその裏の打席で、代打を送られた。

球数は94球。

最速は97マイル(約156キロ)。

防御率は4・72。

試合は、3-3の同点で迎えた8回、カブスが1点を勝ち越し、後半戦を白星スタートで飾った。

試合後のダルビッシュは、白星から遠ざかっていることについて「もういいでしょう、野球だから。逆に僕と同じくらいの防御率で10勝くらいしちゃう時もあるわけだし、それはもう野球の難しさというか、勝つことの難しさだと思います」と苦笑交じりに話した。

その一方で、投球の質について「結果がやっと付いてきたかな」と話し、後半戦へ向けて「楽しみですし、チームのためにもなりたい。その前に、毎日体調管理をしっかりやっていかなきゃと思います」と、前向きな姿勢をのぞかせた。