米大統領選挙で当選確実と伝えられた民主党のバイデン前副大統領が演説して勝利を宣言したにもかかわらず、トランプ大統領は伝統的に行われてきた「敗北宣言」をして当選者を祝うことを拒否した。選挙結果を受け入れないトランプ氏の態度に対して批判が起こる中、ソーシャルメディアでは２００８年に共和党大統領候補だった故ジョン・マケイン上院議員の敗北宣言が１２年ぶりに大きな話題を集めている。
マケイン氏は当時、大統領選で民主党のオバマ上院議員と対立した。オバマ氏が５３８人の選挙人のうち何と３６５人を確保する圧倒的勝利を収め、第４４代大統領になった。マケイン氏は敗北が確実になると、演壇に登場して「米国の人々ははっきりと決断を示した。さきほどオバマ上院議員に電話をし、私たち２人ともが愛するこの国の次期大統領に、オバマ上院議員が選出されたことを祝福する栄誉に浴した」と述べた。当時、一部の共和党支持者からブーイングがあったが、マケイン氏は聴衆を制し、一貫して和合を強調した。
マケイン氏は、「この選挙はアフリカ系米国人にとって特別な意味を持つはずだ」とし、「今日の米国は、当時の残酷で高慢な偏見に満ちた時代とは全く異なるものになった。アフリカ系米国人が米国の大統領に選出されたことほど、その証拠となるものはない」と述べた。また、「子や孫の世代に、より良い国を、私たちが受け継いだものよりももっと良い国を残そうではないか」と呼びかけた。
７日、フォーブスによると、この動画はトランプ氏が選挙不正や選挙結果を受け入れないと主張した今月５日から共有され始め、現在までに１５００万回を超える視聴回数を記録した。米ネットユーザーは現職大統領が米国の分裂を助長しているとし、トランプ氏と相反するマケイン氏の態度で慰めを得ていると指摘した。あるネットユーザーは、「マケイン氏の政策にまったく同意しなかったが、彼の品格を尊敬する。トランプ氏には見られない資質だ」とし、「恐怖と欲望に基づいた指導力は指導力ではない」と指摘した。
シン・アヒョン記者 abro@donga.com
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November 09, 2020 at 06:28AM
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１２年ぶりにスポットライトを浴びるマケイン氏の敗北宣言 - 東亜日報
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