愛知県長久手市のジブリパーク(愛・地球博記念公園内)の開園から1カ月余り。園内で販売される限定グッズが、インターネットのフリーマーケットサイトで高値で転売されるケースが相次いでいる。
11月末、メインエリア「ジブリの大倉庫」内のグッズショップでは、大きな紙袋を手に提げた人も目立つ。ジブリパーク社によると、予想以上の売れ行きで一部商品は品薄という。
こうした中、限定グッズが高値で出品されているのがフリマサイトやオークションサイトだ。税込み200円の飲料「極ふつうのラムネ」は、サイトでの出品価格が8倍の1600円だった例も。「お守り袋」(店頭価格は1100円)が、サイトでは2800円。「千と千尋の神隠し」に登場するキャラクターのぬいぐるみ(2万4200円)は5万円以上のケースがあった。
関係者向けの招待券(大人2人分)が7万円近くでの出品例も。日時指定の一般向けチケットなら大人1人分は平日2000円だ。
ジブリパークの整備を進める愛知県の大村秀章知事は「(パーク事業を)やっている者の心を踏みにじるようなもので、やめてほしい」と苦言。パーク社は「承知はしているが、コメントしようがない」とする。
ネット上の転売問題に詳しい福井健策弁護士は「転売目的の購入が横行した場合、購入を楽しみにしている来園者が入手しにくくなる恐れがある」などと弊害を指摘。品薄で購入を楽しむ機会が奪われる状況が続けば、イメージ低下につながりかねないという。一部のテーマパークでは、フリマサイトとグッズの高額転売を防止する協定を結ぶ。福井弁護士は「パーク側とサイトの運営側が連携し、注意喚起していくべきだ」と話す。(斎藤雄介、吉光慶太、梅田歳晴)
◆周辺の道路や鉄道は目立った混雑なし
ジブリパーク開園で当初、懸念されていた周辺道路や鉄道の激しい混雑や大きな混乱は、今のところ起きていない。入場チケットは日時指定の予約制で1日5000枚程度に限定されていることもあるとみられる。
愛知県などによると、最大計約5000台分の駐車場が、全て埋まった日は11月末までになかった。11月の土日祝日に、周辺3カ所に確保した臨時駐車場は予定通りに閉鎖した。
また、周辺道路では、愛・地球博記念公園内でイベントがあった日を除けば目立った渋滞もなかった。主要な鉄道アクセスの一つ、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)への乗換駅となる名古屋市営地下鉄の藤が丘駅(名古屋市名東区)で、利用客が滞留する可能性も指摘されたが、問題は生じていないという。
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